このほど、「バーブホーム再建プロジェクト報告会」が開催され、クラウドファンディングの成果や新施設の計画、今後の支援の展望が共有されました。報告会の要点を振り返り、再建計画の詳細や今後の展望についてお伝えします。
2月26日、「バーブホーム再建プロジェクト報告会」が開催され、クラウドファンディングの成果や新施設の計画、依存症支援の課題について共有されました。
冒頭では、クラウドファンディングの結果が報告されました。 また、再建前のバーブホームの利用者による体験談も紹介され、施設の果たしてきた役割や、再建後に期待される意義が改めて共有されました。
さらに、森啓介事務局長による新施設の建設計画、岡田昌之代表からの今後の活動の方向性についての説明もありました。
▲写真:再建前のバーブホームでの風景
森事務局長より、新しいバーブホームの建設計画についての説明がありました。建設スケジュールは、現在はまだ更地の状態ですが、2025年10月末完成予定、11月中に運用開始が予定されています。
新しいバーブホームは、2階建ての一軒家型グループホームとして設計されています。1階にはリビング・ダイニングの共有スペースと利用者の個室2部屋、職員の宿直室を配置。2階には利用者専用の個室が5部屋が設けられる計画です。
7名の利用者が快適に共同生活を送れるよう、収納スペースにも工夫を施しました。特に玄関横にはシューズクロークを設け、十分な収納スペースを確保してて靴を収納できるよう配慮しています。また、共同で使用する掃除道具は各部屋の外に設けた収納スペースにまとめる設計とし、居住スペースを整理しやすくしています。さらに、採光を意識し、自然光が入りやすい設計とすることで、生活しやすい環境を整えます。
報告会の最後に、岡田代表は支援の歴史を振り返り、新しいグループホームの建設に至ったことへの感謝を述べました。また、依存症からの回復には「ハード(施設)」だけでなく、「ハート(心)」が欠かせないとし、支援の理念を忘れずに活動を続けることの重要性を強調しました。
また、依存症の問題がより複雑化し、ギャンブル依存による詐欺犯罪への加担や、性嗜好障害を抱える人々への支援が不足している現状に言及。こうした人々が再犯を繰り返さずに立ち直る機会を持てる社会を作ることが必要だと述べました。
さらに、支援の地域格差にも触れ、地方でも適切な支援が受けられるよう、全国的な支援体制を拡充する必要性を指摘。今後も、「誰一人として置き去りにしない」というミッションを果たしていく決意を語りました。
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バーブホームは、単なる施設ではなく、人々の再出発を支える場です。今回のクラウドファンディングを通じ、多くの方々のご支援が集まりました。再建後も、支援を必要とする人々が安心して自立を目指せるよう、引き続き取り組んでまいります。
アルコールなどの依存症は、自分の意思とは関係なく依存が形成される病気です。習慣的な要因によるもので、誰にでも陥るリスクがあります。 1978年に設立されたジャパンマックは、日本で初めて12ステッププログラムを導入した依存症支援施設であり、依存症に苦しむ多くの人々の回復をサポートしています。長年の経験をもとに依存しない生活を送れるよう支援し、社会復帰を目指すためのプログラムを提供しています。
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