RDデイケアセンターがまとめる体験談集シリーズ『それぞれの回復』は、修了生による生の声を集めた記録です。キャッチコピーは「大丈夫、やり直せる。」。これまでにVol.1、Vol.2を刊行し、読者に回復の希望を伝えてきました。このたび、第三弾となる『それぞれの回復 Vol.3』が完成しました。公開に先立ち、これまでの体験談集の内容をあらためてご紹介します。
依存症からの回復の道は、一人ひとり異なります。
アルコール、薬物、ギャンブルなど、依存症のかたちはさまざまですが、そこに共通するのは「出口が見えない苦しみ」と「支えがあれば変われる」という現実です。
『それぞれの回復』は、RDデイケアセンターを修了した人びとが、自らの経験を率直に綴った体験談集です。依存症から立ち直るプロセスを知る手がかりとなるだけでなく、同じ苦しみを抱える人に「希望」を届けるために制作されています。
これまでに刊行されたVol.1、Vol.2には、次のような体験が収められています。

薬物依存症Mさん(Vol.1)
違法薬物使用をきっかけに依存症に陥り、中間施設で1年以上クリーンを維持しましたが、退寮後に再使用。NAミーティングや12ステップを通じて回復を目指し、恐れや自己憐憫を克服しながら前向きな生活を送っています。
アルコール依存症Aさん(Vol.1)
幼少期から父の飲酒に嫌悪感を抱きながら、自身もアルコール依存症に。家族や仕事に悪影響を及ぼし、精神病院に入院しました。自助グループや12ステップを通じて回復し、家族との関係が改善。飲まない新しい自分に変わり、穏やかな生活を送っています。
アルコール依存症Mさん(Vol.1)
お酒の問題で夫との関係が悪化し、家庭内別居状態に。AAや12ステップを学び、RD施設でのプログラムを通じて人格の変化を実感しました。家族との関係修復を目標に取り組み、夫との旅行を実現。生活の中に12ステップを取り入れ、家族との絆を深めています。
アルコール依存症Iさん(Vol.1)
中学時代から飲酒を始め、社会人になってからも深酒を続けていました。健康診断を避け、ついにアルコール依存症と診断されます。自立支援施設やデイケアで4年間飲まずに過ごした後、再び飲酒。しかしRDプログラムで12ステップに取り組み、飲まない生活を再構築しています。
薬物依存症Sさん(Vol.2)
薬物依存から回復施設RDで趣味や仲間を得て、NAのプログラムを信じ回復を実感。
アルコール依存症Oさん(Vol.2)
家族の支えとRDでの学びを通じて酒を手放し、12ステップで新しい生き方を確立。
摂食障害Aさん(Vol.2)
摂食障害に悩み、仕事を辞める決意を固めていましたが、仲間の勧めでRDデイケアセンターへの通所に至りました。当初はプログラムへの不信感がありましたが、仲間やスタッフとの交流、講義や個人セッションを通じて、依存しない生き方の基礎を学びました。特にスタッフの言葉で仕事への考えを改め、RDのサポートのもとで復職も果たしました。今では学んだことを実践し、幸せを実感しながら日々を大切に生きています。
アルコール依存症Tさん(Vol.2)
入院後RDに通い、仲間やプログラムの力で人生を再構築し、過去最高の生活を実現。
ギャンブル依存症Fさん(Vol.2)
当初は「ギャンブルを辞めれば良い」と軽い認識で嫌々通所を開始しましたが、スタッフや仲間を信頼し、心の内をシェアすることで楽になり、真剣に取り組む決意をしました。 復職に向けたステップを着実に実行し、職場の配慮や支援を受けながら安定した勤務を実現。 借金を完済し、希望する部署への異動も叶い、現在は悩みを周囲に相談しながら充実した生活を送っています。
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さらに、修了生のデータからは次のような傾向も見えてきます。
これらの数字は、回復の道筋を示す確かな証拠でもあります。
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『それぞれの回復 Vol.3』は現在、冊子として完成しています。公開はRDデイケアセンターのホームページでお知らせいたします。
これまでのシリーズとともに、ぜひ今後の展開にもご注目ください。この声に触れることが、回復を支える一歩につながれば幸いです。
依存症から回復するためのリカバリーダイナミクス®(RD)を実践するデイケア(通所)施設。ジャパンマック・グループの一員です。
援助スタッフもアルコール、薬物、ギャンブル等の依存症を経験し、回復を続けている当事者です。その強みと言える「仲間に寄り添った支援」で私たちのミッションに取り組んでいます。