年末を迎えるこの時期、街にはイルミネーションが灯り、忘年会や懇親会の誘いも増えてきます。楽しい時間がある一方で、お酒とのつきあいに悩む人にとっては少し緊張の季節でもあります。飲み会文化が根強い日本では、「一杯くらい」「つきあいだから」という言葉が何気なく交わされがちです。けれど、その一言が誰かの回復や努力を揺るがすこともあります。
年末が近づき、職場や地域で集まりの機会が増える時期になりました。お酒の席は、ねぎらいや再会の機会となる一方、依存症の問題を抱える方やそのご家族にとっては大きな不安の種にもなり得ます。
特定非営利活動法人ジャパンマックは、アルコールなどの依存症から回復を目指している方々とともに、「飲まない生き方」を選び直し、回復に向けた取り組みを続けてきました。私たちが大切にしているのは、人生を取り戻し、再び社会の一員として生き直すことです。
ジャパンマックが大切にしている「ソブラエティ」とは、単にお酒や薬をやめるだけではありません。依存していたものから距離を置きながら、仲間と分かち合い、仕事や生活を立て直し、社会の一員として再び生き直していくことを意味します。
依存症からの回復は、壊れかけた人間関係や仕事、日常の生活リズムを少しずつ立て直し、壊れかけた人間関係や仕事、日常の生活リズムを少しずつ立て直していく過程です。「一杯ぐらいなら」「付き合いだから」といった何気ない一言が、大きなつまずきとなることがあります。
忘年会シーズンだからこそ、飲酒を言葉や雰囲気で強要せず、『飲まない』という選択が自然に尊重される配慮が求められます
これらは、国のガイドラインやハラスメント防止の観点からも求められる基本的な配慮です。
ジャパンマックの理念にも、「困難を乗り越えて、いのちに向きあう仲間と共に歩む」「一人では成し得なかった豊かな『未来を創造』する」という言葉が記されています。依存症からの回復を、本人だけでなく周囲もともに支えていくという考え方は、公的な方針とも一致しています。
「飲まない」という決断を続けるためには、本人の努力だけでなく、その選択を尊重する職場や家庭、地域社会の支えが欠かせません。ジャパンマックは今後も各地の拠点で相談・プログラムを提供し、依存症からの回復と再発予防、そして「飲まない生き方」を選ぶ人たちの支援に取り組んでいきます。
https://www.mhlw.go.jp/content/000911764.pdf