1978年6月、東京・三ノ輪で日本初の12ステッププログラムによる依存症回復施設「三ノ輪マック」が開設。2025年、マックは開設47年目を迎えました。このたび、薬物依存症からの回復支援施設「DARC(ダルク)」創立40周年の報道に接し、依存症回復支援の先駆的な歩みを振り返ります。
福祉新聞など各紙が、薬物依存症からの回復支援施設「ダルク」の創立40周年(2025年)を報じました。1985年に日本初の当事者による回復施設として立ち上げられたダルクは、薬物依存からの回復を支えてきました。特定非営利活動法人ジャパンマックは、その取り組みに心から敬意を表します。
画像:福祉新聞(2025年11月18日付)
1978年6月、東京・三ノ輪で「三ノ輪マック」(現・みのわマック、1993年に東京都北区に移転)が開設されました。日本で初めて12ステッププログラムを導入した依存症回復施設です。共同生活を通じた回復支援は、ここから始まりました。
1980年代には、マックでの回復経験を持つ当事者たちによって、薬物依存症に特化した回復施設の必要性が認識されるようになりました。こうした動きの中から、1985年にダルクの設立へとつながる取り組みが始まります。マックとダルクは、依存症が「意志の弱さ」ではなく、継続的な支援によって回復可能な病気であることを社会に伝えてきました。
2025年は、1978年の三ノ輪マック開設から47年目を迎える年です。各地のマックでは、共同生活やデイケアを通じて、仲間と共に暮らしを立て直す取り組みが今も続いています。この47年は、特定の一法人だけでなく、マックに関わってきた多くの当事者やスタッフ、支援者の歩みの結晶です。
福祉新聞の報道に触れ、私たち自身もこれまでの歩みをあらためて振り返る機会を得ました。マックはあと3年で50年という節目を迎えます。今後も、ダルクをはじめとする多くの実践と共に、依存症に苦しむ本人とご家族が孤立せず、地域の中で回復への一歩を踏み出せるよう、活動を推進してまいります。
・ 福祉新聞(2025年11月18日付)
・ 近藤恒夫(ダルク創設者) 著: 『真冬のタンポポ』 (双葉社、2018年)※ダルクの創設経緯、依存症の病理に関する記述
・ 軍司貞則 著『麻薬脱出』(小学館、2001年)
・ 宮下忠子 著: 『ミニー神父とアルコール依存症者たち』 (東峰書房、)※三ノ輪MACの開設、初期の活動に関する記述
・ 全国マック協議会 ※マックの理念、プログラムに関する記述
依存症は、適切な支援により回復が可能な「病気」です。 ジャパンマックでは、支援が必要な方々に生活支援と回復プログラムを継続的に提供しています。 活動の継続には、皆さまからのご支援が大きな力となります。 私たちの取り組みに賛同いただけましたら、寄付で応援をお願いいたします。