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就労はゴールではない 依存症の「回復」を支える家族と職場の鉄則

依存症を抱える社員の職場復帰において、企業や周囲の支援者はどのような対応をとるべきでしょうか。良かれと思った配慮が逆効果になることもあれば、「怠慢」に見える行動が実は「脳の機能不全」による症状である場合もあります。本記事では、ジャパンマックの調査研究をもとに依存症について解説します。

職場・周囲が意識すべき関わり方

 職場復帰後、周囲の人たちは「なぜまた同じことを繰り返すのか」と感じることがあるかもしれません。しかし、本人の行動だけを切り取って見るのではなく、「本人の行動→周囲の反応→本人がさらに追い詰められる」という連鎖の中で物事をとらえることが大切です。これを循環的因果律の視点といいます。

 たとえば、過度な叱責や監視が続くと、回復中の人は心理的に追い詰められ、再使用のリスクが高まることが指摘されています。職場側が関わり方を見直すことで、この連鎖を断ち切ることができます。

 具体的には、次のような視点が助けになります。

  • 境界線(バウンダリー)を明確にする 「飲まない・使わないこと」は本人自身の課題です。職場の課題は業務の遂行であり、回復中の人であっても「職業人」として通常の評価基準で接することが、かえって本人の自立を支えます。
  • 変化の多い時期に注意を払う 昇進・異動・生活環境の変化は、回復中の人にとって大きなストレス負荷になります。こうした時期に少し気にかけるだけで、再使用の予防につながります。

PAW(急性離脱後症状)とは

 アルコールや薬物をやめた後、脳が本来の機能を取り戻すまでには通常6か月から2年程度かかるといわれています。この回復期に現れる症状を「PAW(Post Acute Withdrawal Syndrome=急性離脱後症状)」と呼びます。

 職場で目につく次の様子は、怠慢や気の緩みではなく、病気の症状です。

  • 集中力・理解力の低下 ミスをしても「なぜ自分が間違えたのか」を論理的に理解できず、同じ失敗が続くことがあります。本人が「わかっていてやっている」わけではありません。
  • ストレスへの過剰反応 依存症でない人なら気にしない小さなストレスでも、突然強い反応を示すことがあります。これはストレスへの感受性が一時的に過敏になっているためです。
  • 感情の不安定さ 感情の波が激しくなったり、逆に無反応に見えることがあります。
  • 記憶・睡眠・身体の問題 指示をすぐ忘れる、異常な眠気や不眠、疲れやすさも、PAWの一部として現れることがあります。

参考文献

特定非営利活動法人ジャパンマック『依存症者家族教室モデルテキストⅠ』(独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業)/同『依存症者家族教室モデルテキストⅡ』(同)/同『依存症者家族支援プログラム担当者全国研修事業報告書』