kk - オハナ

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メッセージ
 こんにちは。アルコール依存症のKです。丁度ですね、去年の夏前にSさんから電話を頂きまして。「今度ね、息子と一緒にそちらの方に行くんだけど。もう引っ越すんだよね」っていう話で、ビックリしたんですけど。一番最初にSさんが私に聞いたのは、「そっちにミーティング場ある?」って言うんですね。「あります、あります、丁度、駅の近くでミーティングやってますよ」と言ったら「わあ、良かったぁ」って言って。本当にSさんらしい…。
 それから丁度11月頃でしたかね、去年のね。また電話が掛かってきて「来たわよう、ミーティング連れてってぇ」と言うのでね。たまたまっていうか、本当に神様は粋な計らいをしてくれる、ってその時私は思ったんだけど。私の住んでいる町の、駅前で待ち合わせをして。その時ね、息子さんが案内してくれて、「あの、すみません」って、いつものように腰低くなさって。それでSさんとお会いして、ミーティング場にご案内したんですね。それから毎週毎週、金曜日、一緒にミーティングをやるようになって。で、2~3ヶ月してから「Kさん相談があるの」って。何事かと思ったら「私、このグループに入ろうかと思うんだけど、入れてもらえるかしら」って言うんですね。で、「大丈夫ですよ、AAですから」って言ったら…偉そうにね、私が。そうしたら、その日のミーティングにもう緊張なさって、「ここで、何も出来ないけど(私を)グループに入れて下さい」っていうようなお話をなさって。本当に毎週毎週、金曜日に来ていただいて。で、当時は月に一度「Kさん、一緒にご飯食べようよ」って言って。「今日はハンバーグが食べたい、今日はお寿司が食べたい、今日はね、お蕎麦にしようかな」って。Sさんはね、東京育ちで東京にずっといらして、美味しいものをいっぱいご存じだろうと思うけど、この辺のものでよろしければって一緒にお昼を食べて。本当にね、美味しそうに召し上がってたんですよ。で、そうこうしてるうちに、今年の5月位かしら。電話が入ってきて。「救急車で運ばれちゃったぁ」と言うんですよ。ご本人からだったので「え、どうしたんですか」って言ったら、「なんかねぇ、足、転んだかなにかで、骨を折ったかなにかで。多分ね、すぐ。1ヶ月も入院しない筈だから。また退院が決まったら連絡するからねぇ」と、仰るので。あちらはほら、ご家族もいらしたし。(こちらは)なんせあんまり出しゃばっても…っていうのがあったので。「じゃあお見舞いは行かないけど、大事になさっててね」ということで。それで電話を切って。でもね、6月になっても連絡ないし、「どうしてるかなぁ…」と思ってるうちに、またご本人から電話があって。「Kさん、肺炎になっちゃったのよ」って仰るんですよ。「ええー、すぐ行きましょうか」って言ったら「もう少し落ち着いたら連絡するわ」って仰ってたんですね。そうこうしてるうちに、もう1ヶ月以上たって。で、7月の暑い盛りになったらば、今度ご本人の息子さんからお電話戴いて。「実はもうちょっとね、肺炎が悪化しちゃって」っていう事で。「Kさんに会いたがってるよ」って事を仰って下さったので。病院に伺ったら、本当にね、病院もウチから歩いて行ける距離だったんですね。それで病院に伺ったらば、もうね、本当にこう…いつも怒られてばっかりいた私なんですけれども、もう本当に、こう、横になられてて。でもね、痛がってるとか、そういう事じゃなくて。「ああ、Kさ~ん」と喜んで下さって。「Sさんが会いたいと言って下されば皆に連絡するから」何人かにね、私、連絡させて戴いて。仲間がこうね…、お見舞いに来てくださったりしているうちに、「退院したいの、退院したいの」って言いながら「明日も来てね」とか言って。もう本当に来たかったので、毎日もう少ない時間でしたけれども伺ってね、色んな話をしてくれて…色んな話してたんだけど。でもね、印象に残ってるのは「私、こういうふうになってからね、気がついたんだけど。主人に淋しい思いさせちゃったわ」とかね、そういうなんかね、Sさんにしては弱い…、弱々しい…。「でも…そんな、でもね、分かったんだからいいじゃないですか!」みたいにそんな話をしているうちに、なんかね「眠れないのよ…」と、言うのね。「じゃあ、眠れる時に寝たら?」みたいな。そんな会話をしたりしてたら、丁度担当の先生が入ってらして。そしたらSさんってばね、先生にね、「先生~、眠れないからもっと強い薬ちょうだい」って言うんですよね。それで諸々知ってますから、私も。「えっ」とか思ってたんですけれども。でもね「あ、そうか、そういう風にね、話せるようにもなったのか」っていって。7月の暑い盛りを過ごしてもうすぐ、先生にも退院の許可がおりたからっていうので、7月の中過ぎかな、息子さん達がお迎えにいらしてね。息子さんのご夫婦と、それで、息子さん達のお子様だから、お孫さん5人なんですって。それと、お嫁さんのお母様との大家族だ、と言ってね。で、金曜日のミーティングではよくね、「また孫と喧嘩しちゃった」って言って。相変わらずそういうお話ばっかりなさってて。グループの仲間はね「Sさんのそういう話がまた聞きたいわ」という話をずーっとしてたんですよ。そうして退院をなさって、あちらの息子さんとお嫁さんが気を使って下さって、「ウチの方にも顔を見せに来て下さい」みたいに言って下さったんですよ。「じゃあ来週あたり落ち着いたら行こうかな。」なんて言っていたら…丁度24日だったかな、7月の。息子さんからお電話戴いてね。「今日亡くなった」という事で。丁度お嫁さんがね、本当に「お母さん、綺麗にしましょう」と言って、お風呂とか色々やって下さって。もれなくホッとして。で、日曜日だったと思うんですけど。丁度皆さん、お孫さんも、ご家族全員揃ってる中で、静かに息を引きとった。といったお話を伺って。なんかね、不思議です。すごくね…でもね、最後本当に、こう「病院から早く退院したいんだ、退院したいんだ」って願いが叶って、ご家族の中で、皆さんに見守られて息を引きとった、ってお話を伺ってたので。本当にね、これは「良かったなぁ」と思うんですけど。最後の最後にお願いに、病院に、明日退院だって時に伺えた時に、Sさんがね「なんか寂しいわ…」って言うんですよね。「寂しいわ」って仰ってたんだけど。「人間って寂しいわね、Kさん」とか仰ってたんですけど。今日のこの仲間の集まり、きっと見て下さってると思うんですけど。本当にこう…「仲間が沢山いたじゃないか」っていう事を本当に見せたかったし。でも最後まで、Sさんらしく、静かにね、本当にこう、神様の意思だって、私は思いたいんですけれども。ずーっと東京の、とあるAAグループで、私は随分、初期の頃はそこに通わせていただいて。それから最後の2年前かなぁ、Sさんと出逢って。Sさんを通じて、沢山の仲間と知り合えて。最後ずーっと「寂しい」と仰ってたけど、本当はね、仲間の一人一人の顔がその時浮かんでたんだろうな、ってことを私100%信じてますし。今日ね、こうやって、これだけねぇ「偲ぶ会」という会をやっていただけて、本当にこう、懐かしい顔に…きっと見てると思うし。アハハ…「ね、Sさん寂しくないでしょう」ってことを今日は言いたいなと思って。本当にね、今日はこういう準備をして下さった仲間にお礼を言いますし、古い仲間のなんとか元気な顔が見えて。私は、お酒やめて、精神病院からグループに行って。グループに行って、AAプログラムをやっている、当時はOさんって今はYさんなんですけど。本当に出会えて。そのYさんが「東京に女性の仲間がいるよ」Mさんがやってらした、そういう施設の電話番号を教えて下さってね。すぐ電話したらば「出ておいで!」ってMさんに言われて。で、出てきたら、当時「今日はね、ここでミーティングがあるから」って言うんです。そうしたらビックリしましたよ、女性ばっかりの仲間でね。そこにSさんがいらして「Kちゃんね、Sさんは子供がいらっしゃるんだから、2歳になる。」で、何週間か経って、毎月そこに行くようになって。そこで履歴書書いて、Sさんに「こういう者ですが、スポンサーをお願い出来ますか」みたいなね。その時丁度、ハンバーグ弁当かなにか食べてたのを思い出して、覚えてるんですけど。本当に、そこから始まったんですね。もう、かれこれ32年前になるのかな、と思うんですけど。でもねぇ、大勢の仲間の中で、今日はこうやってここに来られて、AAプログラムの凄さは日々感じていられるし、沢山の仲間の思い出話を聞きたいと思います。あのぉ、最後は多分幸せだったと思います。ご家族の中で病院じゃなく。Sさんがきっと、神様に行いを「行動、行動」と仰ってた、その行動のおかげで、今日仲間が集ってくれて、そこに私がいられることを幸せだと思ってます。本当にありがとうございました。


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