ジャパンマック福岡 利用者の声|ギャンブル依存症

ギャンブル依存から始まった私の依存対象は、買い物・浪費の方に移っていった。勤務先の会社での横領が発覚して解雇になり、お金の使い方が依存症のお金の使い方ではないかという事で、ギャンブル依存症の回復施設につながった。
直前はギャンブル自体はほとんどしていなかった。買い物浪費をすることでギャンブルを使う必要がなくなっていたからだ。

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ただでさえ否認の塊だった私は、ギャンブル依存症の治療施設に行っても周りの利用者と自分は違う。数か月おとなしくして、ほとぼりが冷めれば施設をでれると思っていた。横領さえしなければ自分に悪い所は一切ないと思っていたからだ。
毎朝利用者の朝礼でビックブックの文章から抜粋して読み合わせをしていたのだが、そこで読んだのがビックブックの第5章どうやればうまくいくのか。だった。

第5章の冒頭に「私たちが進んだ道を同じように徹底してたどって、それでも回復できなかった人をほとんど知らない」とある。依存症ではないかと言われ、入った施設のスタッフに「 依存症は完治はない。」と言われ、 さらにビックブックには「回復できなかった人をほとんど知らない」と書いてあり「このやり方で100%回復できる」と書いていないではないか。
完治は無くて100%回復できる方法はないのなら、施設で私は何をするのか?これからの生活に意味があるのか?と不安になったことを覚えている。
一方で「自分に正直になる能力さえあれば、彼らもほとんど回復する」とも書いてある。正直になれれば回復できるということだろうが、依存行為をすることを最優先にしていた時期はもちろん、いつの日からか自分の本当の気持ちを話すこともなく、周りに合わせていた自分には正直という言葉の意味は理解できるが、正直になるということがどういうことかわからなかった。
12ステップのステップ1は 「私たちはアルコール(依存対象) に対し無力であり思い通りに生きていけなくなっていたことを認めた。」であり、そこからスタートするわけだが、依存対象が移っただけと、わからずにギャンブルをやめられたと思っていたし、買い物、 浪費も横領さえしなければできないと思っていたので依存対象に対する無力は認められなかった。そんな状態の自分に仲間から「君は無力は認められていないかもしれないけど、思い通りに生きていけなくなっていたから施設に来たんでしょ?そこは認められないの?」 と言われた。大学に行かせてもらい、結婚して子供も産まれ、横領して解雇されたとはいえ14年勤務した会社では責任者もさせてもらった。 仕事自体は好きだったし、妻と子供と離れて暮らす日がくるとは思いもしなかった。 確かに今の自分は思い通りに生きていけなくなっていたなと実感した。

そこから、同じように思い通りに生きていけなくなっていた仲間の話を聞くようになり、仲間の正直な話が自分と共通している部分が多々あることに気付いた。 恥と思っていた自分のしてきたこと・考えてきたことを話しても馬鹿にされず、 共感してもらえて、隠さずに偽らずに正直に話す事ができるようになってきた。
ステップが進んでいくと、うそやごまかしがない話をする正直さだけではなく、 自分の問題に向き合う事にも正直になる必要が有ることがわかってきた。

生き方=行動のすべてに正直さが必要なんだということに。

自分は悪くないと他人のせいばかりにして、自分の問題に向き合わずギャンブル・買い物浪費をして現実から逃げていた日々。施設に入所しギャンブル・買い物浪費を使って逃げることができなくなり、思い通りに生きていけなくなったことを認めてしまったら、施設では自分の問題に向き合うことしかできなくなった。 自分より先につながった仲間が自分の問題に向き合い、笑顔が少しずつ増えていっていた事も自分の問題に向き合うことで回復ができることを証明してくれていた。

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依存症に完治はない。

身体的な問題であるアレルギー体質の原因は治すことはできないし、依存症者の問題のおおもとである自分本位で利己主義な所は完全に治ることはないからこそ、共同体の支えの力とステップの変化の力でケアをしていかないとすぐに表に出てくるのだと思う。
施設につながってからの約11年ギャ ンブルも強迫的な買物・浪費もしていないのは、共同体とステップをなんとか継続してきたからだ。私に回復するための才能があったわけではないが、自分に正直になる能力はあったのだと思う。
私は今も自分本位で利己主義な依存症者である。どれだけ回復しようが、1人になると自分本位で利己主義な考えになってしまうだろう。
そこに正直に向き合っていく事が回復に必要なのだと実感している。

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