みのわマックだより今昔② 2018年4~6月号を読み返して

「みのわマックだより今昔」は、過去の「みのわマックだより」を振り返りながら、当時のみのわマックの様子や、そこから見えてくる「変わらないもの」をご紹介するシリーズです。

前回は、2018年1月から3月までの会報を読み返しました。新しい年への抱負や、仲間の体験を通して回復を語り合う姿、そして40周年を迎える節目の年への期待が、誌面から伝わってきました。

今回は、2018年4月から6月までの3冊です。

マックだより2018年4月号
マックだより2018年5月号
マックだより2018年6月号

春から初夏へと季節が移るこの3か月の会報を読んでいくと、「みのわマックを支える人たち」の存在が、よりはっきりと見えてきます。

「みのわマックを支える会」と仲間たち

4月号の最初に掲載されているのは、「みのわマックを支える会」のメンバーによる文章です。

ある方は、長年にわたって「支える会」の活動に関わり、マックを卒業した仲間たちと一緒に、パン作りなどを楽しんできた経験を振り返っています。また、セミナーの会場準備など、表からは見えにくい仕事にも関わってきたことが語られています。

そして、別の方は、マックプログラムやAAにつながった経験を振り返りながら、今度は自分が「支える側」として仲間のために活動していきたいという思いを語っています。

ここで興味深いのは、「支える側」と「支えられる側」が、はっきり分かれているわけではないことです。

かつてマックにつながり、仲間から支えてもらった人が、今度は自分の経験を生かしてマックを支える。

4月号からは、そうした循環が感じられます。

仲間の体験を、そのまま伝える

5月号では、前年秋に行われたステップセミナーでスピーカーを務めた、札幌マックのSさんの体験が掲載されています。会報では、当日の話を録音したものを文章化して紹介していました。

その内容は、とても率直です。

若い頃からアルコールにとらわれ、結婚や出産、家族との生活の中でも飲酒をやめることができず、身体的にも深刻な問題を抱えていった経験。そして、精神病院でマックのミーティングにつながり、そこで自分と同じような経験をした仲間の話を聞いたことが、回復への大きなきっかけになったことが語られています。

特に印象的なのは、Sさんが、仲間の話を聞く中で「自分も同じだ」と感じ、少しずつ自分自身の病気を認めていったというところです。

これは、前回ご紹介した1~3月号にも通じるものです。

「回復について説明する」のではなく、実際に回復してきた仲間が、自分の経験を語る。

その言葉を別の仲間が聞き、自分自身を振り返る。

2018年の「みのわマックだより」には、そうした「経験を通して伝える」という姿勢が繰り返し登場します。

春のバーベキュー――仲間と集う時間

6月号では、4月21日に赤羽自然観察公園で開催された「みのわマックを支える会」主催のバーベキュー交流会が紹介されています。

会報には、参加した仲間たちの感想が掲載されています。

ソフトボールをしたり、料理をしたり、青空の下で食事をしたり。そして最後には、みんなでミーティングを行っています。初めて参加した人、人の多い場所が苦手だった人、料理や人との交流を通して新しい経験をした人など、それぞれの視点から一日の様子が語られています。

編集後記によれば、この日は約100人が参加したとのことです。会報の中では、参加者それぞれの感想を通して、単なる「イベント報告」ではなく、仲間同士が一緒に過ごすことそのものの意味が伝えられています。

また、6月号の最後には、6月8日・9日に予定されていた「マック40周年記念大会」も掲載されています。2018年が、みのわマックにとって大きな節目の年だったことが改めて分かります。

今読み返して感じること

2018年4月から6月までの3冊を読んでいて感じるのは、みのわマックが「回復する場所」であると同時に、「経験を次の人へ手渡していく場所」でもあったということです。

4月号では、マックに支えられた人が、今度は「支える側」になろうとしていました。

5月号では、札幌マックの仲間の体験が東京のみのわマックで語られ、その経験が会報を通してさらに多くの人へ伝えられています。

そして6月号では、100人近い仲間が集まり、食事やスポーツ、ミーティングを一緒に楽しんでいます。

こうして3冊を並べてみると、回復はミーティングの中だけで完結するものではないことが分かります。

話を聞く。自分の経験を語る。仲間と一緒に過ごす。支えてもらう。そして、いつか自分も誰かを支える。

そんな人と人とのつながりが、当時のみのわマックの日常を形作っていたのではないでしょうか。

会報のデザインや掲載されている行事は、年月とともに変わっていきます。

しかし、仲間の経験を大切にし、仲間とともに回復を続け、その経験を次の人へ手渡していくという姿勢は、2018年の会報からも現在へとつながっているように感じます。

次回は、2018年7月から9月までの「みのわマックだより」を読み返します。