私たちについて

ジャパンマックとは

私たちの思いや歴史をご紹介します。

団体概要

団体概要や会計資料などをご覧いただけます。

お知らせ

ジャパンマックの最新情報をお届けします。

依存症とは

依存症を知る

依存症についての基礎知識をご紹介します。

依存症コラム

依存症についての情報を更新しています。

発行書籍

ジャパンマックが発行する書籍などをご購入いただけます。

依存症回復支援活動

活動紹介

私たちが取り組む活動についてご紹介します。

マック通信

全国の施設での日々の様子をお届けします。

依存症コラム

「生活の主導権」を取り戻すということ――『みのわマックだより』5月号・豊田秀雄氏の寄稿から

依存症からの回復とは、お酒や薬をやめることだけを指すのではありません。『みのわマックだより』2026年5月号に掲載された、相談支援専門員・豊田秀雄さんの寄稿「支援感」。豊田さんは回復を「失いかけていた生活の主導権を取り戻すこと」と捉え、支援者を「これからの人生の地図を一緒に描く伴走者」と表現します。朝起きて食事をする、誰かと挨拶を交わす――そうした日々の積み重ねと、地域とのつながりのなかで支援のあり方を見つめ直す、その内容をあらためてご紹介します。

 『みのわマックだより』2026年5月号には、サポート・ハブすがもの相談支援専門員である豊田秀雄さんによる「支援感」と題した寄稿が掲載されています。相談支援専門員というと、「サービスを調整する人」「計画を作る人」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし豊田さんは、自らの役割を「利用者の想いに耳を傾け、これからの人生の地図を一緒に描く伴走者」と表現しています。

「やめる場所」ではなく、「生活を取り戻す場所」

 寄稿の中で印象的だったのは、依存症回復施設を単に「お酒や薬をやめる場所」として捉えていない点です。豊田さんは、依存症専門の生活訓練施設を「失いかけていた生活の主導権を取り戻す場所」と表現しています。

 依存症の回復というと、「飲まない」「使わない」といった結果に注目が集まりがちです。しかし実際には、朝起きること、食事をすること、掃除をすること、人と挨拶を交わすことなど、日々の生活の積み重ねこそが回復の土台になります。

 みのわマックでも、日々のプログラムやミーティング、仲間との関わりを通して、そうした生活のリズムを少しずつ取り戻していく過程が大切にされています。

「孤独」と「孤立」は違う

 寄稿では、「孤独」と「孤立」が区別して語られています。一人で過ごす時間や、自分自身と向き合う時間が必要な時期もあります。しかし、人とのつながりが完全に断たれた「孤立」は、依存症回復にとって大きな困難となります。

 だからこそ、施設のスタッフだけでなく、相談支援専門員や医療機関、就労支援機関、地域の活動など、多くの人や資源が連携しながら利用者を支えることが重要になります。

「できなくなったこと」ではなく「強み」に目を向ける

 サービス等利用計画を作成する際にも、豊田さんは「できなくなったこと」ではなく「強み(ストレングス)」に目を向けたいと述べています。

「散歩に行けるようになりたい」
「美味しいものを食べたい」
「誰かの役に立ちたい」

 そうした一見小さな願いが、これからの人生を支える大切な目標になるという視点は、支援のあり方を考えるうえで示唆に富んでいます。

 回復の形は一つではありません。就職することだけでもなく、施設に長く所属することだけでもありません。それぞれの人が、自分らしい生活を築き、地域の中で生きていくための選択肢を広げていくこと。そのための土台づくりこそが、回復支援の重要な役割なのではないでしょうか。

 豊田さんの寄稿は、依存症支援を「治療」や「訓練」だけでなく、「生活」や「地域とのつながり」という視点から見つめ直す機会を与えてくれる内容でした。

※本記事は『みのわマックだより』2026年5月号掲載の豊田秀雄氏「支援感」をもとに、その内容を紹介・解説したものです。


みのわマック とは

1978年6月、日本で初めて12ステッププログラムを使って依存症者の回復と成長をサポートするアルコール等依存症者リハビリテーションデイケア施設「三ノ輪MAC」として発足しました。設立者もアルコール依存症者の当事者であり、当事者による当事者へのサポートを大切にしています。

みのわマック・ホームページ