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家族が依存症で悩んでいる方へ 「なぜ本人はやめられないのか」

家族が依存症で悩んでいる方へ。「なぜ本人はやめられないのか」を理解することが、回復への第一歩です。ジャパンマックが発行した「依存症者家族教室モデルテキストⅠ」(厚生労働省 依存症者家族教室モデル開発普及事業)をもとに、考えてみます。

活動の継続にご協力ください。個人として応援法人として応援

お酒が脳を変える仕組み

 アルコールは脳内の「BDNF(脳由来神経栄養因子)」という物質を低下させ、睡眠の質を根本から破壊します。熟睡できない脳は論理的な思考ができなくなり、本人がどれほど「次はやめる」と誓っても、脳の機能障害によってその約束を守れない状態に陥ります。

 これは意志の弱さではなく、脳の病気です。

厚生労働省が示す飲酒のリスク

 厚生労働省の「健康日本21アクション支援システム Webサイト」では、生活習慣病のリスクを高める純アルコール摂取量を明確に示しています。

1日あたりの摂取量
・ 男性:40g以上
・ 女性:20g以上

※純アルコール20g=ビール500ml、日本酒1合程度

 さらに、日本人の約41%は、飲酒で顔が赤くなる「フラッシング反応」の体質を持っています。この体質の人が飲酒を続けると、食道がんなどのリスクが極めて高くなります。

疾患別に見る飲酒リスク

 少量の飲酒でもリスクが上がる疾患があります。


※女性は体内の水分量が男性より少なく、エストロゲンの影響もあり、より短期間で肝硬変になりやすい身体的特徴があります。

依存症者の心理:引き裂かれる気持ち

 依存症は「死ぬほどやめたくて、死ぬほど続けたい病気」です。

 本人は「やめたい」という理屈と「やめられない」という渇望の間で引き裂かれています。家族から見れば「やる気がない」ように見えても、本人の脳内では激しい葛藤が起きているのです。

 説教や非難で本人を責めると、自己防衛のために心を閉ざし、さらに依存対象へと逃げ込んでしまいます。

これは「病気」です

 依存症は、誰もがなり得る病気です。そして、適切な支援によって回復することができる病気でもあります。次回の後編では、家族にできる具体的な対応と、回復への道筋についてお伝えします。

【参考文献】
・ 厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年2月)
・ 特定非営利活動法人ジャパンマック「依存症者家族教室モデルテキストⅠ」(厚生労働省 依存症者家族教室モデル開発普及事業)
・ 特定非営利活動法人ジャパンマック「依存症者家族教室モデルテキストⅡ その1 依存症者の家族にできること」(後藤恵)

活動の継続にご協力ください

依存症は、適切な支援により回復が可能な「病気」です。 ジャパンマックでは、支援が必要な方々に生活支援と回復プログラムを継続的に提供しています。 活動の継続には、皆さまからのご支援が大きな力となります。 私たちの取り組みに賛同いただけましたら、寄付で応援をお願いいたします。

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