様々な依存症
アルコール依存症

アルコールは依存性をもつ薬物です。
アルコール依存症とは、お酒の飲み方(飲む量、飲むタイミング、飲む状況)を自分でコントロールできなくなった状態のことをいいます。
習慣的に飲酒していれば、誰でもアルコール依存症になるリスクがあり、本人の意思の弱さなどによって起きるものではありません。医療機関で治療が必要な病気です。
専門治療や援助・自助グループへの参加で、回復と社会復帰が可能です。
薬物依存症
薬物依存症とは、心が常に薬物にとらわれ、自分の意志や行動が薬物にコントロールされている状態を意味します。依存に至るリスクは、その人の体質、周囲の状況、薬物の種類や量、回数や期間によって異なります。
依存の始まりは、人によってまちまちですが、進行のプロセスは驚くほど共通しています。
それは薬物依存が意志や性格の問題ではなく、脳の病気だからです。
専門的な治療や援助を受けることで、回復が可能な病気です。

ギャンブル依存症
その人の人生に大きな損害が生じるのに、ギャンブルをしたい衝動が抑えられない病態をギャンブル依存症といいます。
本人の資質の問題と考えられがちですが、健常者とギャンブル依存症患者では脳の働きに明らかな違いがあります。
身体症状がないので傍目から判断がつかず、ほとんどのケースで借金問題が伴います。
自分や家族が「ギャンブル依存症かも?」と感じたら、早期にご相談されることを提案いたします。

性嗜好障害(性依存症)
「性交渉や風俗の利用回数が極端に多い」「痴漢・盗撮などの犯罪行為がやめられない」といった場合、性嗜好障害という病気の可能性があります。
性嗜好障害(性依存症)とは、一般的には身体的・社会的なリスク(性犯罪など)を冒してまで、性的行動のコントロールが効かなくなる状態のことをいいます。本人の意志の問題として捉えるのではなく、性嗜好障害という病気として捉え、治療し回復していくためのご相談に応じています。
