ジャパンマックはこのほど、依存症回復施設「バーブホーム」(東京都板橋区)の再建を目指すクラウドファンディングのキックオフ配信をYouTubeで公開。リタワークス代表の中川雄太氏がモデレーターを務め、ジャパンマックの岡田代表が再建プロジェクトへの想いを語りました。
バーブホームは、ジャパンマックの支援活動において重要な役割を担ってきました。日中のプログラムに加え、24時間のサポートを提供し、より効果的な依存症回復支援を可能にする施設です。岡田代表は語ります。
「依存症は通院する場合、回復率は約2割ですが、マックのような施設に通うと約4割の方が回復します。それでも10人のうち4割が回復しても、6人の方が再発してまた元の悪循環に戻ってしまうのは非常に心苦しい。さらに効果を上げるためには、24時間の支援できる入居施設が必要です。バーブホームは入居して24時間の支援ができるので、多くの回復者を出していけます。とても大切な役割を果たすものです」
バーブホームは、依存症に苦しむ人たちが安心して回復に専念できる居場所を提供する施設です。しかし、築45年の経過で建物は老朽化が進み、雨漏りや漏電のリスクが高まり、2023年には使用停止となりました。現在は取り壊されています。
▲バーブホームは雨漏りや漏電のリスクがあり、現在は取り壊されています(画像:上・下)。
岡田代表は、かつて自身もアルコール依存症に苦しみ、ジャパンマックの支援によって回復に至った経験を持つ当事者です。
「自分たちが非常に大変な思いをしている時にジャパンマックから支援され、受け入れてもらった。今こうして回復につながったように、今本当に困っている人たちがしっかりと支援を受けられるような居場所作りをしていきたい」
過去に支援を受け入れてもらった経験から、支援の輪を未来へ繋いでいきたい強い想いを示しました。
岡田代表は「受けた支援を次にも手渡していくことを続けていくためにも、今回のクラウドファンディングは非常に大きな意味合いを持っています」と呼びかけます。
「私たちジャパンマックは、1978年に東京の山谷地区でアルコール依存症者の支援を開始した歴史ある団体です。キャンブル、薬物、窃盗、性嗜好障害など、さまざまな依存症の支援を行っています」
最大の特徴は、支援の中心を担うのが、かつて依存症に苦しんだ当事者たちであることです。自身の経験を活かした支援を提供しています。
▲自立訓練(生活訓練)事業所・みのわマック(東京都北区)の風景
今回のクラウドファンディングでは、再建に必要な資金の一部を募っています。
目標金額は2,500万円。集まった資金は建設費用等に当てられます。
ジャパンマックでは、「繋がること」を重視します。岡田代表は続けます。
「当事者同士で、当事者が回復をして支援を届けていく、先人から受けた支援を次に手渡していく、繋いでいくことを重視しています」
私たちジャパンマックは孤立しがちな依存症者が、仲間や地域社会との繋がりの中で共に歩むことで、未来を拓けると信じています。バーブホームの再建は、単なる建物の再建ではありません。失われかけた繋がりを取り戻し、新たな未来を創造することなのです。
岡田代表は最後に、視聴者へクラウドファンディングへの参加を呼びかけました。
「皆さんも私たちのチームの一員となって、この活動に参加いただければと思います。積極的に参加していただければと思います。どうぞご支援をよろしくお願いいたします」
動画内で表示される二次元コードをスキャンするか、または以下のリンクから直接クラウドファンディングページにアクセスできます。
ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
▶クラウドファンディングページはこちら
ジャパンマックの活動に共感し、未来を一緒に実現したいという方は、ぜひクラウドファンディングにご参加ください。
※ 本記事は、10月7日に行われたYouTubeライブ配信「【バーブホーム再建クラウドファンディング】キックオフ配信」の内容を元に作成しました。