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触法依存からの再出発と感謝

オ'ハナ、ロイスに入所したのは令和5年2月です。二度目の入所と入寮でした。
3年前の令和3年夏頃に1度目の入寮をした時は刑事罪のため、都内の矯正施設から出たあとに更生保護施設に入所していましたが、そこで私のアディクションである窃盗(万引き)をしたことにより、更生保護施設の職員さんがオ'ハナにつなげてくれました。当時の私は更生保護施設に居ながら万引きをして施設に居られなくなったにもかかわらず、オ'ハナにも不満を感じていました。職員さんと話すことも、ミーティングに出ることも、仲間と一緒にいることも、とても嫌で不満で反抗的な態度を取っていました。

どうしてもオ'ハナ・ロイスからすぐ出たいがために精神科に通院中に窃盗(万引き)をしました。いわゆるスリップです。
結果2度目の刑事罪を受け再び矯正施設に入りました。逮捕されてから矯正施設に入ってからはオ'ハナの施設長と手紙のやり取りをさせてもらっていました。自分の中で施設長をはじめとする職員さんや仲間、通院していた当時の主治医を裏切った気持ちが強くあったこと、そして「自分自身もっと職員さんに対して相談すればよかった」という思いが強くなりました。
矯正施設を出所したあとは北関東の更生保護施設に入所しました。更生保護施設に住みながら仕事に就きましたが人間関係をうまく築けないことと、このままでは万引きのアディクションを使ってしまうのではないか、という恐れが出たことで回復するために再度オ'ハナとロイスに戻ろうと決心しました。

2度目のオ'ハナ・ロイスに入所して間もない頃は「職員さんや仲間を裏切った」という思いと「うまくやっていけるのか?」という不安が強く気が引けていましたが、職員さんには少しずつ相談事や不安や、ちょっとした不満を話せるようになりました。
最初は小さな相談でしたが親身になって聞いてくださり、ご自身の経験から「こうした方がいい」「ああした方がいい」というようなアドバイスをくれます。不安や不満を話した時は「そうなのね」と聞いてくれます。時には注意を受けたり叱責もありますが、それは私に対して「良くなってほしい」「回復してほしい」「アディクションを使わないでほしい」という思いがあるからだ・・・と受け止めています。

今現在、私は回復のプログラムからかなり外れてしまう出来事がありましたが、施設長と担当職員から軌道修正するための課題を出してもらいました。
今の私にとって必要な課題であると同時に「ここで踏ん張って横道にそれないでください」という職員さんの愛なのではないか、と思うのです。
オ'ハナの職員さんはとてもあたたかく、優しく、時には厳しいのですが、今まで私の生きてきた中で、当たっても砕けず支えてくれる人はあまりいなかったです。

今回2度目の入所・入寮は私自身が決めたことです。それなのに回復の道からずれている現在ですが、もう1度新たな気持ちで自分を見つめ回復に向けてカメのようなゆっくりな歩みですが歩いて行こうと決めました。
そのように決心させてもらうチャンスを与えてくれた職員さんと仲間に感謝し、オ'ハナとロイスで万引きしない今日1日を積みかさねて過ごします。
また自分が受けた優しさや愛を周りに返していくようにしたいです。
オ'ハナとロイスに繋がることができて心の底から良かった・・・という実感があります。
自分を見つめ、人に対して優しく、笑顔で過ごしていきます。

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