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アルコールへの依存で悪化した家族関係の修復

「叶えられた目標」

私はお酒の問題で夫との関係が悪くなり、家庭内別居となりました。何とかしなくては…の一心で、区の「酒害相談」からAAを知り、近くの会場に通い始めたのが2011年11月。
離婚も視野に入れ、平日は半日のパート勤務。最初の会場をホームグループと決め、スポンサーシップもその会場で出会った「先行く仲間」にお願いし、週3~4回AAに通っていました。しかし、夫との関係は膠着状態のまま3年が経過しました。

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スポンサーから「自分が変わらないからご主人も変わらない。」と言われ、主治医も「3年お酒止まっているのに全然ステップが入っていない!」との事。どうしたらいいのか途方に暮れていた頃、ホームグループにRD通所中の仲間が来ました。その分かち合いの内容と、何か表のようなものを書き込んでいる姿に興味を持ち、自分から声を掛け詳しく教えてもらいました。記入しているものは「日々の棚卸表」というもので「ステップを学べる中間施設」という事を知りました。 それを聞き「最後の望みの綱」とばかりに、スポンサーの許可を取り、3か月間パート先に休職を願い出て(スポンサー・パート先が許してくれた事に感謝)導入1ヶ月・本コース3ヶ月でRDに通所しました。RD独自の図表などを駆使したテキストを使った「12ステップ」の解説は「言外の意を汲む」のが苦手な自分には解りやすく感じました。担当の方との1対1のセッションでAAのスポンサーと同じ指摘を受け、「12ステップを身に着けた人は同じ事を言う」と納得。「12ステップ」「AA」「スポンサー」に対しての信頼感が増しました。

本コース終了後、担当の方とのアフターケアに月2回程通ううちに、夫への恨みで一杯だった自分が、夫が私にしてくれたことを色々思い出すようになり、「自分が悪かった、謝りたい」と気持ちが変わっていきました。しかし、コミュニケーションは「メモの筆談」のみ。おなじ家でも互いを避け、顔も会わさない日々の生活。

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「謝りたくてもその機会はないかもしれない。でも出来るならあのことも、このことも謝りたい。」と思いが募ったアフターケア5か月目、夫への埋め合わせの機会が与えられ「飲んで酷かった自分を認めます。許してください」と心から謝ることが出来ました。その時の夫が私を見る瞳と晴れやかな笑顔は目に焼き付いています。そしてその2ヶ月後、6年ぶりに夫と2泊3日の旅行に行くことが出来ました。

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「ありがとう。ごめんなさい」という言葉さえ言えなかった自分が素直になり、謝れた事。ミーティングには通っていたけれど、「人格を変化させてくれる道具=12ステップ」を生活の中で使う事が出来ていなかったから変わらなかった。身をもって経験し納得出来ました。

RD通所の最終目標は「家族との関係修復」。それが達成されて感無量です。 「12ステップは一生使える道具」この事実を私にもわかるように伝えて下さったRDスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

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