無事2年の通所期間を全うし、その間酒を飲まない生活を送れたことをうれしく思います。“酒がアイデンティ”だった以前の自分から考えれば、奇跡かもしれません。まずはこの間支えてくださったスタッフの方々、RDの仲間たち、支援者の皆様に感謝を申し上げたいと思います。
ステップを経験することや仲間の中で過ごすことは、精神的につらいこともあったけれど、成長することを学ばせて頂きとても有意義でした。今は “心の平安・落ち着き”を手に入れた感じがしています。前までは、他人の挙動と自分を見比べて上げたり下げたり、感情に囚われて攻撃か自己防衛の殻に入ったりとにかく忙しい頭と心でしたが、セッションで自分の問題に気づきを得て他人との問題を切り分けができるようになってきたおかげだと思います。
他のプログラムでは、仲間と“ボブの悪夢”を演じたり、レクで“書道:日めくりカレンダー作成”を企画して教室に飾ってもらったり、セミナーで“節酒ダメダメ体操”をみんなで踊ったり、楽しい思い出もたくさんできました。でも体調が整わずに苦しいことも多かったです。結果プログラムが遅れ、退所時までに社会復帰に結びつかなかったことは残念です。けれど、回復はそれぞれのタイミングがあることなので、祈りと黙想で導きを得ながらあせらず生活リズムを安定させていき、新しい目標を立てられるように進んでいきたいです。
ここでの経験はこれから新しい生活を続けるための自信になることでしょう。とはいえもちろん回復したわけでもなく、プログラムは一生続けるライフワーク、これからも回復をし続けていきたいと思っています。