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アルコール依存症から仲間と共に歩む回復の道

私がアルコールを飲み始めたのは大学生の頃でした。大学生活では一人暮らしを始め、その頃は大学の友人や、アルバイト先の先輩、後輩、地元の友人と楽しくお酒を飲んでいました。実家に帰ると家族とお酒を楽しむこともありました。

お酒がひどくなったのは、就職して関西で生活を始めてからでした。仕事には営業業務も含まれ、毎月のノルマがあり、私にとってはそれが厳しく、きつく感じるようになりました。その時、関西に知り合いや友人はいなかったため、毎日、会社と家の往復でした。同僚とお互いの悩みを相談することもありましたが、一人で抱え込むことも増えていきました。そして、そのストレスから逃げるようとして毎日お酒を飲むようになりました。寂しさもあったかもしれませんが、地元の友人に相談することはありませんでした。

その後仕事をやめ、実家に戻り、事務の仕事を始めました。

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数年たち、私がアルコール依存症と診断され入院したのは約10年前でした。その時私は、依存症と認めていませんでしたし、お酒をやめることは、考えられませんでした。

施設に繋がってからも自分の殻に閉じこもり、あまり心を開きませんでした。施設の生活もミーティングで話をするのも嫌で、毎日逃げたいとばかり思っていました。スリップして施設を逃げ出した事もありました。何時間かして戻りましたが、仲間やスタッフさんにたくさん迷惑をかけました。しかし、仲間やスタッフさんは私を責めることなく受け入れてくれました。本当に申し訳ない気持ちと、ありがたい気持ちでいっぱいになりました。もう同じ事を繰り返してはいけない、自分が変わらなければ何も変わらない、と思うようになってから回復に対しても前向きになることが出来るようになりました。

今は、仲間や周りの方の力を借りながら、お酒を飲まない生活が続いています。一人ではできなかったことだと本当に実感しています。仲間やAAの大切さを感じ、その事に感謝しながら一日一日大事に過ごしていきたいと思います。

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