「あなた、依存症じゃないの?」と妻からの一言で、自分が依存症者である始まりとなりました。やめたいと思っていても、やめられなかった盗撮行為。一度目の逮捕では、罰金を払い示談したにも関わらず、仕事でのストレスや検察の圧力を感じ、周りのせいで不機嫌だったり、嘘を付いたりしながら、あと一回だけ。でも、だってと言い訳をしながら強迫観念に陥っていました。まさしくアディクションサイクルを繰り返していた矢先、二回目の逮捕。妻の支えで、福祉センターからメンタルクリニック、依存症回復施設を紹介していただき、面談を行った後、自助へと繋がりました。
自助での第一印象は、正直さを強く感じました。自分のことを自分の言葉で聞き手に伝わるように話していたことを覚えています。今まで犯した罪に対して、しっかりと向き合っていること。自分自身の当時の気持ちや、今現在の考え方や行動の自己表現。又、迷惑を掛けた人々への罪悪感、自分の欠点に向き合う姿勢。都合の悪いことや自分に不利益になる事に対して、隠したり嘘を付いたり騙したり傷付けたり。周囲へそれらの事をしてきたけれど自分自身に対しても、それらをしてきました。施設や自助のミーティングでは、仲間の話を聞く事と、自分の話を喋る事。そこから学ぶ事や気付く事や吸収する事が数多くあり、大切だと感じています。自分に少しでも心のスペースが出来たのなら、他の人の手助けを継続していければいいと思っています。
今までと、同じ考えや行動を繰り返して異なる結果を期待する事なく自分の問題と向き合い、共同体の支えと人格の変化とで力とし、自分の可能性に努力していく事や平安の祈りに書かれてあることを意識し、一日一日を大切に過ごし、回復と成長を目指します。