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お酒に支配されていた日々からの回復

みのわマックに入寮してもう3ヶ月・・・時間が経つのが早く感じる。入寮前は一日が長く感じられ、酒を飲むときも長い時間楽しむことが出来た。

私は酒乱ではないので、酒が切れても暴れまわったり、盗みをしてまで酒を飲む様な事はしなかった。金が無くて酒を買う事が出来ない時は我慢して収入があると喜んで酒を買いに行って嬉しそうに酒を飲んでいた。私にとって酒は万能薬の様なものだった。イライラしてストレスが溜まると飲んでいたし、失恋して落ち込んだ時は慰めてくれた。仲間たちと飲む酒は美味しく楽しく飲めた。仕事終わりの酒は格別に美味しかった。だが一杯だけでは終わらなかった・・・

以前の様にコントロール出来なくなっていたのだろう、潰れて眠るまで飲んでいた。疲れている時は少量の酒で眠ってしまい、そうでない時は朝方まで飲んで仕事に行って、身体に酒が残っていても普通に動け仕事ができていた。高所作業でも、手足を切断してしまう様な危険な道具でも使いこなして仕事ができた。それが逆に良くなかったのだと思う。普通の人なら二日酔いで仕事など出来ない状態だと思うが私にはそれが出来てしまっていて、仕事が終わり身体から酒が抜け切れた頃にお疲れの一杯を飲んでいた。長年そんな生活を続けていれば酒という名の「毒」に身体を蝕まれていてもおかしくはなかったのである。

酒を飲んで転んだ事も無かったのに一カ月の間に二度転び、顔を打撲し鎖骨も折った。自宅療養中に骨折部分をぶつけ悪化してしまい手術を決めた。この時、みのわマックとの出会いが始まった。最初は何が何だか理解できず、ひたすら専門書を読んだり仲間に訊いたりもした。自助グループプログラムが理解出来てきて、私の中で変化が起き始めた。身を委ね始め、物事の捉え方、考え方が変わってきたのである。酒を飲みたいという気持ちがなくなり、酒を飲むきっかけも止めてくれたのである。心も穏やかになり、周囲を良く観るようになり、心にゆとりが出てきた。

まだまだ直す欠点は沢山ある。仲間達の支えが在ってなしえる事なのだ。自助グループプログラムを体験してみて良く理解出来た。人は一人では何も出来ないということを・・・

施設の仲間達、職員、自助グループの仲間達、私を支えて下さり感謝しています。これからも成長する事を続け、自助グループの意志を広めていきたいと思います。

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