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12ステップを通じて流れた涙──「回復」とは新しい生き方への第一歩

依存症からの「回復」とは、ただやめることではなく、日々の暮らし方や自分との向き合い方を見直す過程でもあります。12ステップを支えに自分を見つめ直した人々の証言から、回復の中にある力強さと静かな変化をお伝えします。

 みのわマックのホームページには、次のような一文があります。

新しい生き方。それは、依存対象を頼らない、自立・自律の生き方です。

▶ みのわマック公式サイト

 この考え方は、みのわマックに限らず、依存症回復に取り組む多くの現場で共有されている視点です。 依存症は誰にでも起こりうる「病気」であり、そこからの「回復」は単なる断酒ではなく、 日々の暮らし方や自分との向き合い方を見直していく過程でもあります。

 こうした回復の基盤として広まってきたのが、「12ステップ・プログラム」です。 マックの創設者であるジャン・ミニー神父は、日本語グループで12ステップを実践する人がまだいなかった時代に、 横須賀や横田の米軍基地で仲間たちの協力を得て12ステップ体験を翻訳・共有し、国内に紹介してきました。

その人たちへステップの意味を教えるために、横須賀や横田の基地にいた人たちに頼んでスピーカーをやってもらったのです。 (『ジャン・ミニーの12ステップ』2020年, p.176)

 彼の取り組みを伝える書籍『ジャン・ミニーの12ステップ』には、多くの回復体験が収められています。なかでもある男性の証言が印象的です。 多くの時間を刑務所で過ごした彼は、ステップ4で過去の出来事を書き出す中で「それまで一滴も出なかった涙が出てきた」と語ります。 続くステップ5で仲間にその内容を打ち明けたとき、「夢中で1時間半話し、自分が抱えていた重荷を下ろせた」と述べています(同書, p.113 より要約)。

 この証言が語るのは、単なる禁酒ではなく、「生き方を見つめ直すこと」にほかなりません。 12ステップは、ただ酒をやめるだけでなく、自分自身と過去に向き合い、他者とのつながりの中で変化を起こしていく実践の道でもあるのです。

 依存症の苦しみを、一人で抱える必要はありません。変わりたいと思うその気持ちこそが、回復のはじまりです。

相談はいつでもどうぞ。あなたの一歩を、私たちは待っています。


参考文献

  • みのわマックを支える会企画委員会編集部(編). (2020). ジャン・ミニーの12ステップ. 特定非営利活動法人ジャパンマック.
  • 厚生労働省. (2025). 依存症についてもっと知りたい方へ. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html

依存症とジャパンマックの回復支援活動

 アルコールなどの依存症は、自分の意思とは関係なく依存が形成される病気です。習慣的な要因によるもので、誰にでも陥るリスクがあります。 1978年に設立されたジャパンマックは、日本で初めて12ステッププログラムを導入した依存症支援施設であり、依存症に苦しむ多くの人々の回復をサポートしています。長年の経験をもとに依存しない生活を送れるよう支援し、社会復帰を目指すためのプログラムを提供しています。

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 依存症に関するご相談は、ジャパンマックのウェブサイトの問い合わせフォームやお電話にて承っております。依存症でお悩みの方やご家族の方は、どうぞお気軽にご連絡ください。