毎年恒例の「みのわマック ステップセミナー」が開催されました。約200名が参加し、仲間たちが「12ステップ」の経験や思いを共有。30年を超える断酒歴を持つ先行く仲間の言葉に耳を傾け、物販や手作りの横断幕が会場を彩りました。
(トップの画像は登壇した、みのわマック利用者)
12月14日、赤羽会館(東京・北区)で毎年恒例の「みのわマック ステップセミナー」が開催されました。会場には関係者、ジャパンマックのOB、関係施設の仲間たちが集まり、約200名が参加しました。
▲成宮康彦 施設長
飲酒や薬物の使用が止められない、ギャンブルや買い物が止まらない――。生活や健康に深刻な影響を与える依存症や嗜癖問題を抱えている人々にとって、「12ステップ」のプログラムは回復(止め続けること)に効果があると考えられています。
セミナーでは、この12ステップに沿った体験を回復している当事者が語りました。みのわマック、サポートセンターオハナ、RDデイケアセンター、川崎マックの仲間たちに加え、マックOB。さまざまな方がスピーチを行い、思いや経験を共有しました。
最後にお話されたのは、みのわマック元施設長の小林太郎さんです。30年を超える断酒歴を持つ小林さんは、「基本は第1ステップ。進んでいくと第1ステップが深まっていく」と語り、その言葉には重みがありました。
会場では、B型事業所「アミカ」の商品のほか、ジャパンマックの書籍を販売。カレンダーやポストカードが並び、多くの人が手に取り、販売コーナーは大いに賑わいました。
▲B型作業所「アミカ」の物販の様子
また、会場を彩っていたのは、みのわマックの仲間たちが手掛けた横断幕です。今年の横断幕は例年以上の出来栄えで、多くの来場者の目を引きました。
▲みのわマックの仲間たちが手掛けた横断幕
▲書籍を販売する様子
▲集合写真
多くの仲間たちが集まり、経験を共有した今回のステップセミナー。12ステップの意義を改めて感じられる時間となりました。
(レポート:森啓介 事務局長)
1978年6月、日本で初めて12ステッププログラムを使って依存症者の回復と成長をサポートするアルコール等依存症者リハビリテーションデイケア施設「三ノ輪MAC」として発足しました。 設立者もアルコール依存症者の当事者であり、当事者による当事者へのサポートを大切にしてきました。現在も代表理事やスタッフなど、多くのスタッフは、依存症の当事者が勤めています。