先日、MBSニュースの特集で、オンラインカジノがもたらす「ギャンブル依存症」の深刻な実態が報じられました。当施設にも多くのご相談が寄せられていますが、この問題の危険性を改めてお伝えします。(出典:MBSニュース「【ギャンブル依存症】歯を磨かなくなる!?...」)
ギャンブル依存症は意志の力だけで解決できるものではありません。2025年2月26日、MBSニュースが報じた特集でも専門家が解説していましたが、これは脳の「報酬系」という回路が強い刺激によって機能不全に陥る、れっきとした「病気」です。
同特集では、依存が進行した結果として「歯を磨かなくなる」といったセルフネグレクトに陥る実例や、うつ病を合併して深刻な事態に至る危険性も指摘されていました。
オンラインカジノは、他のギャンブルに比べ、破綻へのスピードが圧倒的に速いという特徴があります。報道によれば、公営ギャンブルが年単位で問題化するのに対し、オンラインカジノでは「平均4か月」という極めて短い期間で生活が崩壊するケースもあるとのことです。24時間いつでもアクセスできる手軽さが、問題を加速させています。
では、どうすれば回復できるのでしょうか。報道のなかで専門家は、早期に専門機関へ繋がる重要性や、次のようなポイント等の大切さを強調しています。
安心できるコミュニティ:元の記事で「怒らない仲間」と表現されていたように、失敗を責めずに体験を共有できる場は、回復にとって大切です。
成功体験の積み重ね: ギャンブル以外の活動で小さな達成感を得て、自己肯定感を育むプログラムが大切。ご本人だけでなく、問題を共に抱えるご家族も孤立しないよう、サポートも重要。
もしあなたやあなたの大切な人がオンラインカジノの問題で悩んでいるなら、一人で抱え込まず、まずは私たちにご相談ください。回復への一歩を、共に踏み出しましょう。
■参考文献
出典:MBSニュース「【ギャンブル依存症】歯を磨かなくなる!?...」2025/02/26
https://www.mbs.jp/news/feature/specialist/article/2025/02/105332.shtml
アルコールなどの依存症は、自分の意思とは関係なく依存が形成される病気です。習慣的な要因によるもので、誰にでも陥るリスクがあります。 1978年に設立されたジャパンマックは、日本で初めて12ステッププログラムを導入した依存症支援施設であり、依存症に苦しむ多くの人々の回復をサポートしています。長年の経験をもとに依存しない生活を送れるよう支援し、社会復帰を目指すためのプログラムを提供しています。
依存症に関するご相談は、ジャパンマックのウェブサイトの問い合わせフォームやお電話にて承っております。依存症でお悩みの方やご家族の方は、どうぞお気軽にご連絡ください。
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