みのわマックは3月に開催された「AA日本50周年記念集会」に3日間参加。長年、ソーバー(しらふ)を続ける仲間との再会や、変わるもの・変わらないものの大切さを改めて実感しました。ニュースレター『みのわマック便り』」5月号より参加者の声をご紹介します。
3月28日~30日、大宮ソニックシティ(埼玉県さいたま市)で「AA日本50周年記念集会」が開催されました。みのわマックも3日間、参加しました。参加した支援者の中には、40年以上ソーバーを続けている仲間が、何らかの形でみのわマックと関わりを持っていることに驚いたと話す人もいました。時代の流れに適応しながらも、変えてはいけない部分を大切にすることの重要性も改めて認識しました。
★M.Sさん
「あなたはAA(アルコホーリクス・アノニマス)メンバーですか?」
受付で声をかけられ戸惑った。なんとフレッシュな響きであろうか! 一瞬、戸惑いながらも「はい、そうです」と答えた。29日、『ビッグブック』「第11章未来への展望」は、女子ダブル司会のもと行われた。2人の思いの丈が、ひしひしと伝わりました。仲間として、とても嬉しくて感謝の思いです。「ありがとう!!」
★K.Iさん
3日間参加させていただいて、率直な感想は、日本各地地方や海外の仲間が盛大に集まったイベントに感動と圧巻だった。海外の仲間に配慮した同時通訳には、ビックリと依存症者のスキルの高さにも驚きだった。2日目のミーティングプログラムは蒲田G(発祥の頃を知る話)やグループの棚卸(より良いグループのあり方を分かち合う)などに積極的に行動できたことが良かったが、定員オーバーで立ち見が出た会場も多かったようだ。今回は参加するだけでしたが、55周年は実行委員に加わり何らかの役割をしたいと思いました。「つながる手、つながる心、その先にある未来」が十分に感じられた3日間でした。
★W.Oさん
28日から3日間大宮で行われた「AA日本50周年記念集会」に参加しました。何か不思議なパワーをもらったような気がします。全国から仲間が集い、気分も上がりました。自分の地元からも仲間が参加しており、久しぶりの再会でした。堂々と会えたのが何よりでした。ソーバーカウントダウンでは、ソーバーが50年という仲間がいて感動しました。地元にいるときは、お金をためて50周年記念集会に参加しようと思っていましたが、今回施設のプログラムで参加出来たことはとても感謝しています。
★T.Oさん
集会に初めて参加して感じた事柄を以下に列挙します。①3日目のカウントダウンの時は、長年にわたる先ゆく仲間のソーバー時間の数々に、AAの歴史の深さと重みを痛感致しました。②1を通してアルコール依存症の恐さと回復させるまでの各人の御苦労、御心痛を感じるとともに、自分に対して正面より向き合う姿勢がいかにして大切であるかということを、改めて感じました。③ステップの中にヒント、または答えがあるということを再確認するとともに、今後段階を経てプログラムに対して取り組むことの重要性を知る、また更に地道に自分自身の体にたたき込むことが、回復の早道につながるということを切に感じました。
★K.Kさん
自分は、みのわマックに2年前に北海道の精神病院を退院してつながりました。入院する前も入院中も地元のAAには参加はほぼしていませんでしたが、コロナ前は、頻繁に参加していた時期がありました。その時期は不思議とお酒は止まっていたのを思い出します。地元のAAは東京に比べるとグループ数も少なく、毎回ミーティングの顔ぶれもほぼ同じでした。東京のAAに繋がり、こっちのグループの多さ、回復している仲間の多さに圧倒され、自分も回復の可能性がある、AA12ステップを一からやってみたいと今では思えるようになりました。
そして、今回のAA50周年に参加して一番心に残り感動したのは地元、北海道から参加してくれたAAメンバーとの再会でした。自分の顔を見るなり、かけよって来てくれ、「生きていたんだ!!」「今どこにいるの?」など20名くらいの地元AA仲間との再会には本当に感動させてもらいました。AAに繋がっていればいろいろな仲間に会えるんだということに気が付かせて頂き、AAに繋がり続けよう、また次の55周年に参加したいと思います。
★Y.Mさん
フラッグ行進では、みのわの仲間が舞台に上がったのでうれしかった。また、ソーバーカウントダウンはとても印象に残った。
★K.Yさん
3分間、だれでもスピーチでステージにあがろうとしたら止められた!! 理由は「依存症の種類が違うのと、施設組だからだ」こう言われ、瞬間湯沸かし器の如く、怒りが沸き上がってきた。この時のテーマは、「最後の酒」だ。自分は、「ガールズバーの話ならできる」と言ったが、それは違うと言われ、もう爆発寸前だった。AAは心が狭いからいつまでたっても酒がやめられないのだろう。しかし、私も人のことは言えない。心が狭いから性犯罪に手を染めた。心がひろく譲り合い、分かち合う心が大切だ。その心が各自助会に新しい伝統を生み出すことを信じたい。
★C.Hさん
自分は、板橋の病院に入院しているときに、次に行く施設をみのわマックに決め、仲間との生活が3か月を過ぎたころ、AA50周年記念に参加することが出来た。一生に一度の記念集会は、全国からいろいろな方達が来て、いろんな話を聞かせてくれた。はっきり言って、とても楽しかったし、ラッキーだった。自分は、いろいろなAA会場へ毎日通っているが、まだ分からない事ばかりだが、今回50周年記念に参加させてもらい、少しAAのことが分かるようになった。行きたくても行けない方もたくさんいたので、自分は本当にラッキーでハッピーな気持ちになった。
1978年6月、日本で初めて12ステッププログラムを使って依存症者の回復と成長をサポートするアルコール等依存症者リハビリテーションデイケア施設「三ノ輪MAC」として発足しました。設立者もアルコール依存症者の当事者であり、当事者による当事者へのサポートを大切にしています。